とある日の会議。

映像制作会社として、ホームページ制作を、どう位置づけるかが議題であった。
ユーチューブやユーストリームなど動画配信が身近になった今、映像制作者としては大問題なのである。

メディアジャパンに持ち込まれる相談事は多岐に渡る。
ホームページの制作をしているので、インターネット系の相談も多い。

その多くは、予想以上に結果が出ていないということである。

なぜか。

よくよく聞いてみると、インターネットのことはよく分からないので、業者に任せきり、という。
そりゃ、無理でしょ。

原因は何か。
業者と打ち合わせを重ねているうちに、ある現象が起こる。
業者がパソコン用語やインターネット用語を駆使するため、内容が分からない。
一度も作ったことがないので、どう指示したらよいのか、分からない。

そのうち、完成させることが目的となる。
ここがおかしい。

ホームページを作ることは、ある目的を達成するために作るのである。
目的を失ったホームページは無くすべきだ。
そう声が挙がったのであった。

アイデアがホワイトボードに書かれる。
通常のホームページみたいなのは止めて、キャンペーンという形にしよう。
さらにキャラクターも設定しよう。

「とりあえずホームページだからさ、トリホーでいいじゃん」 ディレクターの鶴の一声で決まったのであった。